<皇后杯全日本女子選手権:INAC神戸2-0仙台>◇準決勝◇23日◇神奈川・等々力陸上競技場
今季限りでの引退を表明しているINAC神戸MF澤穂希(37)がフル出場し、決勝進出を決めた。
負ければ終わりの重圧の中でも、澤は攻守に奮闘した。ボランチとして守備ではヘディングや、強烈なスライディングで相手の攻撃を封じた。前半36分には仙台MF川村優理(26)に右足ミドルを放たれたが、GK海堀あゆみ(29)が好セーブを見せた。攻撃では同39分、澤の縦パスと起点にCKに奪うと、MF川澄奈穂美(30)の右CKをFW高瀬愛実(25)が頭で競り勝ち、最後はFW大野忍(31)がヘディングシュートを決めて先制。澤も飛びはねながらガッツポーズを繰り返し、歓喜の輪に加わった。INAC神戸が1-0で前半を折り返し、決勝進出へ優位に立った。